帝王切開(ていおうせっかい)について

帝王切開(ていおうせっかい)について

妊娠中や分娩中にトラブルがあり、経膣分娩ができない時に帝王切開になります。最近ではリスクが高い妊婦さんが増え、お産の15~20%程度が帝王切開です。医療の進歩により帝王切開によりママが死亡するケースはほとんどありません。不安なことや疑問があるときは医師としっかり話しをして、納得した上で手術をしてもらうようにしましょう。

予定帝王切開になるケース

逆子

お尻から出てくる単殿位等は、経膣分娩でも出産可能な事がありますが、膝から出てくる前膝位などの場合は、赤ちゃんに酸素を送るへその緒が、一番大きい頭と一緒に産道を出てくると、へその緒が圧迫されて赤ちゃんに栄養が行かなくなる危険性があり、とても危険なので帝王切開になります。
帝王切開になるかはママや赤ちゃんの状態、産院の方針等で決まります。最近では安全のためお尻から出てくる場合でも帝王切開になる事が多いです。

児童骨盤不均等

赤ちゃんの頭がママの骨盤より大きいために、産道で引っかかる可能性があるとき。経膣分娩ができるかできないかは、お産が始まってみないとわからないこともあるので、その場合は経膣分娩で出産を試みて赤ちゃんが出てこれない時に緊急帝王切開になる事もあります。

前置胎盤

前置胎盤とは子宮口に胎盤がある事いいます。普通、胎盤は子宮の上側にあり、赤ちゃんが生まれてから胎盤が出てくるのですが、胎盤が産道を塞いでしまい赤ちゃんが出てこられないので、帝王切開になります。

妊娠高血圧症候群

胎盤や赤ちゃんの状態が悪い場合、予定日前に帝王切開になる事もあります。

多胎妊娠

経膣分娩が可能な場合もありますが、ママや赤ちゃんの状態によって帝王切開になるります。
その他にも様々な理由はあります。前回の出産が帝王切開の場合、帝王切開になる事が多いです。経膣分娩が可能と言われることもありますが、リスクがたかいので帝王切開になる病院が多いです。

帝王切開手術の流れ

手術の前に剃毛や浣腸等の処置を受け、血管確保のための点滴をします。
手術室へ移動し、麻酔をかけてもらい開腹手術がスタートします。
腹壁、子宮壁、卵膜の順に切開し赤ちゃんを取り出してから、胎盤を取り出します。
子宮はとける糸で縫合し、腹壁は抜糸が必要な糸や金具などで縫合します。

 

帝王切開は下半身麻酔が多くママの意識はあるので、産声を聞いたり赤ちゃんを見たりすることができます。全身麻酔の場合は意識がないので産声は聞けません。

 

お腹を切開する方向は縦切開と横切開があります。

 

帝王切開手術

 

縦切開は視野が広くなるので緊急時は縦に切開します。横切開は傷口が目立たないので、どちらかを選択できる場合に希望する人が多いです。

帝王切開の手術後について

帝王切開後の入院期間は10日前後です。

 

手術後は安静にして過ごします。麻酔が切れると傷口が痛みますが、鎮痛剤などで抑えることができます。手術後は血液が固まりやすく、血栓ができやすいので24時間後くらいから歩行練習をします。傷口が痛みますが血栓を予防するためにがんばりましょう。 食事は水分から摂取し重湯や流動食、三分がゆ、五分がゆ、全がゆ、普通食というように徐々に普通食に戻していきます。

 

赤ちゃんのお世話は母子同室の場合は、2日目位からスタートします。母乳も経膣分娩のママと同じように出るようになります。 お腹の傷が痛み授乳やおむつ替えがなかなかスムーズにできず、苦痛に感じることがあると思いますが、焦らずゆっくり頑張りましょう。痛みがひどくつらい時は、新生児室で預かってもらいましょう。退院後はほとんど経膣分娩の場合と同じように生活や育児ができます。 赤ちゃんの成長は経膣分娩の赤ちゃんと変わりはありません。

VBAC(帝王切開後の経膣出産)について

帝王切開の場合、次の出産方法も帝王切開になる事が多いですが、期間を開けると経膣分娩も可能と言われています。しかし、それには子宮破裂というリスクが伴います。子宮破裂の確率は数値で見ると低く感じるかもしれませんが、ゼロではないことを忘れないようにしましょう。

 

VBACは危険が伴うので、受け入れる産院は少なく帝王切開になる事が多いようです。VBACの受け入れをしている産院でも、VBACをするためには条件をいくつかクリアしなければなりません。その条件は産院ごとに違うので直接問い合わせてみましょう。

 

帝王切開後に経膣分娩をしたいと望むママは、リスクを必ず知ることが大事です。リスクを知った上で医師と十分に話し合い、じっくり考えましょう。