分娩時に必要に応じて行われる医療処置とは?

分娩時に必要に応じて行われる医療処置について

皆さんが思っているより分娩に異状が起こる確率は高く、最近は高齢出産が増えているので帝王切開や分娩に医療処置が行われることも多くなっています。分娩中は母体や胎児の命に係わるので、異常が起こった場合は速やかに医療処置が行われます。そのため、医師の説明をしっかり聞けないままになってしまうこともあるので、事前にトラブルが起こった時に行われる医療処置について知っておくようにしましょう。

陣痛促進剤(じんつうそくしんざい)について

誘発として使われるとき

 

  • 出産予定日を越え胎盤の機能が低下した時
  • 破水後陣痛がなかなか起こらない時
  • 妊娠高血圧症候群症などの病気で早く出産する必要がある時
  • 計画的に出産する時   など

 

促進として使われる時

 

  • 微弱陣痛が長時間続いている時
  • 陣痛がおさまってしまった時   など

陣痛促進剤にはオキシトシンとプロスタグラディンの2種類があり、プロスタグラディンには錠剤と点滴があります。どちらも少しずつ量を増やしていき、効き具合や母体と赤ちゃんの様子をみます。
陣痛促進剤を使用する時は、分娩監視装置をつけ陣痛の状態や赤ちゃんの状態を診ます。常につける場合と間隔をあけ一定時間つける場合があります。医師や看護師が定期的に様子を見ます。

 

陣痛促進剤は効き過ぎると子宮収縮が強くなり過ぎて、子宮や胎盤の血行が悪くなり赤ちゃんに酸素が行きにくくなり、胎児仮死になってしまうことや、子宮が破裂してしまう恐れがあります。そうならない為に薬は少しずつ使用し、分娩監視装置で聞き具合を診ます。
薬は人によって効き方が違ってくるので、少しでも痛みが強い時は、すぐに医師や看護師に伝えることが大事です。

 

陣痛促進剤は使用方法や効き方によって、危険な状態になる事もあるので、医師から使用すると言われた時は、必ず説明を受け納得した上で使用してもらいましょう。
使用する時は陣痛促進剤を使用しないと、ママや赤ちゃんが危険な状態になると判断し使用するので、使用しないことによるリスクもしっかり考えましょう。

子宮頚管熟化剤(しきゅうけいかんじゅくかざい)について

子宮頚管熟化剤が使われるとき

 

  • 陣痛があるのに子宮口が開かない時
  • 誘発分娩時
  • お産が間近なのに子宮口が硬く開きが悪い時   など

子宮頚管熟化剤は子宮口の筋肉を柔らかくし、開きやすくなるための薬です。錠剤と注射があり錠剤が多く使われています。
出産予定日が近づくと子宮口が徐々に柔らかくなるのですが、予定日近くの内診でまだ子宮口が硬い時や開きが悪い時に使用する場合と、陣痛が来ているのに子宮口の開きが悪い時に使われます。
効果には個人差があるのですぐに効果がある人もいれば、なかなか効果が現れない人もいます。医師からの説明をしっかり聞きましょう。

メトロイリーゼ(バルーン)について

メトロイリーゼ(バルーン)が使われるとき

 

  • 子宮口が開かない時や開きが悪い時
  • 誘発   など

子宮口に風船状の器具をしぼんだ状態で入れ、器具の中に滅菌された水を徐々に入れていき子宮口を広げます。子宮口を広げることで陣痛が起こったり陣痛が起たり、破水することもあります。使用中は股の間に違和感や痛みがあります。

ラミナリアについて

ラミナリアが使われるとき

 

  • 子宮口が開かない時や開きが悪い時
  • 誘発   など

ラミナリアは海藻を乾燥させたものや、高分子材料製のものがあり、水分を含むと膨らみます。膨らむ前の直径は5ミリ前後で、水分を含むと2~3倍くらいになります。ラミナリアを1本ずつ子宮口に入れて、徐々に子宮口を開かせます。強い痛みを伴うこともあります。