臨月はいつから?妊娠週数と月数との違いについて解説【看護師が解説】

妊娠 妊婦

出産予定日間近になると「臨月ですね」と言われることがあります。
具体的な時期は知らなくても「お産が間近な時期のことを指すのでは…」と考える人も多いでしょう。

いったい臨月は、いつのことを指すのでしょう。
これから臨月とはいつなのか、この頃の赤ちゃんの様子など妊娠経過を含めて詳しく解説します。

臨月とは?

妊娠の経過を表す言葉には、妊娠10ヶ月のように月数で表す場合と、30週0日など週数で表すなど複数ありますが、現在の妊娠週数が主流と言われています。

臨月は、妊娠36週0日から39週6日の期間、または妊娠10ヶ月を指します。
出産予定日である妊娠40週0日は臨月に含まれません。

妊娠の経過は、前期、中期、後期の3つに分けられています。
妊娠28週0日から39週6日(妊娠8~10ヶ月頃)は、妊娠後期に分類され、臨月はこの期間に含まれます。

妊娠週数の自動計算と妊娠週数・月数表

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正期産について

妊娠週数は、最終月経の初日を妊娠0週0日と考え、出産予定日は40週0日となります。
正期産とは、妊娠37週0日〜41週6日までの出産のことです。

37週未満の出産は早産となり、赤ちゃんの体重は2500g未満で、体の機能はまだまだ未熟な時期です。
妊娠37週になると、赤ちゃんの身長は45~48cm、体重は2500g程度になります。

さらに、出産予定日頃になると身長48~50cm、体重3000gにまで成長し、呼吸機能も成熟するため、体外でも十分成長できるようになります。

臨月になったら、いつでも出産を迎えてもいいの?

正期産は、赤ちゃんが体外でも成長していけるようにまで成長した状態での出産であることを指しています。
臨月の大部分は、正期産の範囲に含まれています。

しかし、妊娠36週0日~6日までの間は、正期産の期間に含まれておらず、出産した場合は早産となります。
理由は、赤ちゃんの呼吸機能が十分に発達しておらず、体重も十分ではないためです。

生まれた後の赤ちゃんが健やかに成長するために、お腹の中で十分に成熟することはとても大切なことなのです。

妊婦健診の内容

臨月になると、早い人では前駆陣痛が起こる人もいて、いつ本陣痛が始まってもおかしくない状態となります。
そのため、出産に向けて母体と赤ちゃんの様子を確認する必要があり、妊婦検診は週1回になります。

妊婦健診で行う検査について

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母体の確認

子宮頸部の様子を確認するために、内診が行われます。
内診では、器具を使用して膣内を広げて子宮頸部を確認する、超音波で子宮頸部の長さを測定するなどが行われます。

さらに、医師が直接膣内に指を挿入して、子宮頸部の柔らかさも確認します。
診察を行うことで、子宮口の開き具合や赤ちゃんの下がり具合を確認し、出産が近いのかどうかを判断します。

赤ちゃんの様子を確認

赤ちゃんの様子は超音波とNST(ノンストレステスト)モニターで確認します。
超音波では、赤ちゃんの心臓の動きや推定身長と体重を確認し、成熟具合をみます。

NSTは、お腹にモニターをつけて赤ちゃんの心拍と胎動を確認するもので、リラックスした状態で30分程度かけて行われます。

検査中は、赤ちゃんの心臓の音を聞くことができるため、元気そうな様子が確認できるでしょう。
この時期になると、これまで盛んに感じていた胎動が減ることがあります。

これは、出産に向けて赤ちゃんが骨盤内に降りてきたことにより、動きが制限されて胎動が減ることが原因と言われています。

胎動が減っても全く動かないということはありません。
もし胎動を全く感じられない場合は、赤ちゃんの様子を確認するために受診することをおすすめします。

臨月の様子

妊娠 妊婦

臨月になると、出産に向けて赤ちゃんが下にさがることによって、さまざまな変化が起こります。

前駆陣痛が起こる

前駆陣痛とは、いよいよ出産に向けてからだの準備が始まったことを示します。
前駆陣痛は、不規則に起こる下腹部の張りや生理痛に似た痛みが、10~20秒程度続くことです。

食欲が出る

出産に向けて赤ちゃんが骨盤内へと移動します。
それに伴って子宮も下にさがるため、胃の圧迫が軽減されて楽になります。

これまで胃が圧迫されていたため、一度にたくさん食べることができませんでしたね。
しかし、胃の圧迫が軽減されると、食べられる量が増えるため体重が増えやすくなってしまいます。

さらにこの時期は、赤ちゃんの体重も増加する時期です。
体重の増加は、赤ちゃんと母体の両方にとって負担となってしまうので注意しましょう。

トイレが近くなる

子宮や赤ちゃんが下にさがると、膀胱が圧迫されるようになります。
そのため、排尿間隔が近くなる、1回の尿量が少なくスッキリしない、などの症状が現れることもあります。

中には尿もれが起こる妊婦さんもいます。

足の付け根や恥骨の痛みが出る

赤ちゃんが骨盤内にさがると同時に、出産に向けて骨盤が緩んで広がりやすくなります。
これによって、骨盤や恥骨の周辺に痛みが出るようになります。

出産に向けての準備

妊娠 妊婦

臨月になると、いつ本陣痛が始まってもおかしくない時期になります。
赤ちゃんを迎える準備と出産に必要なものの準備は整っていますか?

いよいよ陣痛が規則的になり、10分間隔になると入院の目安となります。
いつでも入院できるように、必要物品を整え、病院に連絡を取れるように準備しておきましょう。

体が発する出産開始のサイン

いよいよ出産に向けての準備が整うと、体から「出産が始まるよ」というサインが発せられます。

おしるしが出る

子宮の中で赤ちゃんや羊水を包んでいる卵膜が剥がれて、少量の出血が起こります。
出血は少量のため、おりものが茶色やピンク色に変化します。

これは「おしるし」と言われ、出産が近いことを示すサインとなります。
おしるしが出ると数日内に出産が始まることが多いと言われています。

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本陣痛が始まる

臨月になると、前駆陣痛が起こることによって、出産が近いことを感じるようになります。
いつも起こる前駆陣痛だと思っていたのに、気がついたらお腹の痛みや張りが規則的になっていたということがほとんどです。

中には、週1回の妊婦健診時の内診がきっかけとなって本陣痛が始まる人もいます。
出産のために入院するタイミングは、陣痛が規則的に10分間隔になった時です。

陣痛が規則的になっても出産まではまだ時間がかかります。
出産は体力が必要です。

途中で疲れて、いきむ時に力を出せなくなっては元も子もありません。
痛みが引いているときは、リラックスして過ごし、可能であれば食事をとるようにしましょう。

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前期破水とは

赤ちゃんや羊水を包んでいた卵膜が破れて、羊水が出ることを破水と言います。
通常の出産であれば、陣痛が進んで子宮口が最大に開くと破水が起こります。

前期破水とは、出産に向けての体の準備が十分ではないのに破水が起こってしまうことです。
前期破水が起こると、卵膜の破れた部分から細菌感染が起こる危険性があるため注意が必要です。

前駆陣痛が起こった時期が正期産にあたるのであれば、抗菌剤を使用し感染を予防しながら本陣痛が始まるのを待ちます。

しかし、妊娠37週未満に起こった場合、赤ちゃんが十分成熟しきれないまま早産となってしまいます。
それを防ぐために感染症予防を行いながら、陣痛が始まらないように管理する必要があります。

前期破水は、妊婦さん10人に1,2人の割合で起こると言われています。
破水すると、温かいお湯のような液体が流れ出てくることで気がつきます。

破水に気がついたときは、なるべく早めに病院に連絡するようにしましょう。

まとめ

臨月は、妊娠36週0日~39週6日までの期間を指します。
この時期になると、出産間近でおなかもだいぶ大きくなっています。

早い人では前駆陣痛が始まることもあります。
いつ本陣痛が始まってもおかしくない時期であることを意識して生活しましょう。

出産に向けての準備は整っていますか?
陣痛が始まったらすぐ連絡が取れるようにしていますか?

赤ちゃんと会えるのはもうすぐです。
お産の前兆を見逃さないように、体調の変化や赤ちゃんの様子をしっかりと観察しましょう。