持病がある人の妊娠・出産

持病がある人の妊娠・出産

もともと元気なママでも出産は、体に大きな負担になるので、持病がある人は妊娠も出産も注意が必要です。病気が完治した人でも再発することがあるので、主治医と相談し十分注意しましょう。

 

高血圧(こうけつあつ)

 

高血圧の人が妊娠すると妊娠高血圧症候群症になりやすく、胎盤の機能が低下し早産や死産、赤ちゃんの成長が心配になります。特に後期やお産の時に注意が必要です。症状が重い人は、帝王切開になることもあります。妊娠する前に妊娠が可能かどうか主治医と相談しましょう。妊娠中は塩分の取りすぎや太りすぎに注意して、できる限り安静に過ごしましょう。異常を感じたらすぐに受診しましょう。

 

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)

 

筋腫の場所や大きさによって、流産や早産になってしまうこともありますが、多くの場合影響がなかったり、筋腫に気付かず出産することもあります。子宮筋腫があっても、普通の妊婦さんと同じように妊娠・出産ができ、赤ちゃんへの影響もあまりない場合がほとんどです。基本的には妊娠中に手術はしません。炎症を起こして痛くなる事があるので、異常を感じたらすぐに受診しましょう。子宮頸部に筋腫があり、お産の際に邪魔になる場合は、帝王切開になることも。産後出血が多くなることがあります。過去に筋腫の手術をしている時は、帝王切開になることもあるので主治医に相談しましょう。

 

子宮奇形(しきゅうきけい)

 

子宮奇形があると子宮内膣が狭いことが多く、受精卵が着床しにくいので不妊の原因でもあります。流産や早産などのトラブルが起こる度合いは、奇形の形や奇形具合などによって変わってきます。帝王切開になる可能性が高いですが、子宮の発達具合や奇形の状態などで、自然分娩できることもあります。できるだけ安静にして、お腹の張りや痛みに注意して過ごしましょう。

 

卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)

 

妊娠初期にホルモンの影響で、卵巣が腫れることがありますが、これは嚢腫ではなくほとんどの場合、14週頃までに小さくなっていきます。14週頃になっても小さくならなず、5cm以上ある場合や悪性の場合は、手術になることが多いです。そのままにしておくと茎捻転(嚢腫付け根がねじれる現象)が起こることや、破裂して激しい腹痛でショック症状になることもあります。手術は5ヶ月頃に行われ、妊娠継続や赤ちゃんへの影響はありません。順調な時は自然分娩も可能です。少しでも腹痛を感じたら受診しましょう。

 

心臓病(しんぞうびょう)

 

心臓病は軽度のものから重度のものまでさまざまで、その人によって注意レベルも変わってきます。妊娠前に妊娠可能か専門医に相談し、チェックをしてもらうといいと思います。妊娠中期になると血液量が増えるので、心臓に負担がかかったり、後期には子宮が内臓を圧迫するため負担が大きくなります。その影響で赤ちゃんに十分栄養が行き届かなくなり、流産や早産になることもあります。出産は病気の程度によって帝王切開になることもあります。自然分娩の場合は、吸引分娩や鉗子分娩で負担の軽減の処置をとることがあります。妊娠高血圧症候群になりやすいので、塩分を控えましょう。ストレスや睡眠不足などにも注意しましょう。

 

糖尿病(とうにょうびょう)

 

糖尿病の場合は、専門医に血糖値のコントロールの指導してもらい、妊娠するといいと思います。血糖値が正常に保てれば妊娠・出産はできますが、食事療法やインシュリン注射などで血糖値をコントロールします。糖尿病のママからは4000グラム以上の巨大児が生まれやすく、重症の場合は胎盤の機能が低下するため、未熟児になることも。妊娠中は早産や妊娠高血圧症候群症、羊水過多になりやすく、産後は感染症にかかりやすいので気をつけましょう。家族に糖尿病の人がいる場合や、体重や子宮底長が急激に増えた時は要注意です。妊娠中の妊娠糖尿病は出産後に治ることが多いですが、後々再発することもあるので注意しましょう。

 

B型肝炎(Bがたかんえん)

 

B型肝炎は妊娠中は赤ちゃんに影響や感染することはほとんどなく、経膣分娩が可能です。お産の時に赤ちゃんがママの血液に触れ、感染する可能性があります。産後すぐに赤ちゃんは、予防接種をし感染を予防する措置を取ります。

 

腎臓病(じんぞうびょう)

 

妊娠中は腎臓の働く量が増えるので、妊娠できるか専門医に相談しましょう。妊娠中に十分腎臓が働かないと、尿毒症や高血圧になったり、機能が低下すると胎盤の機能が低下し、赤ちゃんの発育に影響が出たり、流産や早産の恐れも出てきます。妊娠高血圧症候群症になることもあるので注意しましょう。妊娠中は食事に気をつけて安静に過ごしましょう。

 

自律神経失調症

 

妊娠するとホルモンの影響で、症状が悪化することもあります。ストレスをためない工夫をしましょう。産後も悪化することがあるので注意が必要です。

 

甲状腺の病気

 

妊娠可能か専門医にチェックしてもらいましょう。妊娠が可能な場合も薬などで、甲状腺の機能をコントロールすることが必要となるでしょう。機能が正常範囲内であれば、妊娠や赤ちゃんに影響することはほとんどないですが、症状がひどくなると流産や早産。妊娠高血圧症候群症を起こす可能性が高くなります。

 

低血圧

 

妊娠するとホルモンの影響で、症状が悪化することもあります。ストレスをためない工夫をしましょう。産後も悪化することがあるので注意が必要です。

 

ぜんそく

 

喘息の人が妊娠した場合、症状が軽くなる人もいれば重くなる人、変わらない人もいます。発作が起こっても流産や早産になることはほとんどなく、無事に出産する人が多いです。発作が起きないように、風邪やストレスなどに注意しましょう。

 

性感染症

 

感染が確認されたら早期に治療し、出産までに完治させましょう。そのままにしておくと流産や早産、前期破水が起こることもあります。出産時に赤ちゃんに感染すると、重い病気になることもあるので気をつけましょう。エイズの場合は母子感染することがあるので医師に相談しましょう。
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てんかん

 

てんかんは症状に個人差があるので妊娠可能か専門医に相談しましょう。治療薬を服用していた場合赤ちゃんに影響していることもあるので、妊娠するときは薬の量や種類を変えてもらうのがいいと思います。妊娠中はストレスに注意し十分睡眠をとりゆったりと過ごしましょう。