臨月に眠くなるのはどうしてなの?眠気の原因と、対処方法を紹介【看護師が解説】

長かったような短かったような、お腹の赤ちゃんとの生活も佳境に入りましたね。
赤ちゃんに会えるのはもうすぐそこ、待ち遠しいですね。

臨月は、出産やその後の子育てに向けて準備と確認を行う時期です。
しかし、そんな時に眠気が…。

臨月におこる、眠気などの体調の変化の原因は何でしょう?
これから眠気がおこる原因や臨月の体調の変化、過ごし方について紹介します。

臨月はいつから?妊娠週数と月数との違いについて解説【看護師が解説】

2018.03.30

臨月に起こりやすい体調の変化

臨月は、妊娠36週0日~39週6日のことを指しています。
または、妊娠10ヶ月と言われることもあります。

出産間近のこの時期は、お腹がかなり大きくなるため、動くのも一苦労ですね。
合わせて体調の変化が見られることもあり、不安を感じる人も多いのでは?

臨月に見られる体調の変化についてみていきましょう。

眠気

妊娠期間中を通じて、眠気を感じている妊婦さんは多いものです。
臨月になると、さらに眠気が強くなってしまうことも…。

家事や育児をしている人は、眠気があっても思うように休むことができませんね。
睡眠不足は、体力や免疫力の低下につながります。

眠気を感じたら、無理をせず横になって休むとよいでしょう。

体のだるさ

眠気とともに感じやすいのが、体のだるさです。
お腹が大きくなるため、体への負担も大きい時期です。

また、妊娠中に貧血になったという妊婦さんは多いものです。
貧血は、体のだるさや眠気を引き起こす原因の1つとなります。

胃が楽になり、食欲が出る

臨月を迎えると、赤ちゃんが出産に向けて骨盤内へと下がっていきます。
今までは、子宮によって胃が圧迫されていたため、一度に食べられる量は限られていました。

しかし、圧迫が取れて胃が楽になると、食べられる量が増えて食欲も増加します。
赤ちゃんもどんどん大きくなっていますよ。

36週に2500gだった体重は、出産予定日頃には3000グラムにまで増加します。
この頃の赤ちゃんは1週間で100g以上増え、どんどんシワがなくなりふっくらとしていきます。

食欲に任せて食事をしていると、体重の増加が心配です。
体重の増加は、母体にも赤ちゃんにも負担になりますので注意が必要です。

トイレが近くなる、便秘になりやすい

赤ちゃんが下にさがることによって、膀胱や腸が圧迫されます。
膀胱が圧迫されると、貯められる尿の量が少なくなるため、トイレの回数が増えてしまいます。

妊娠中はお腹が大きくなるとともに、便秘がちになって困った人は多いことでしょう。
さらに臨月になるとさまざまな原因によって、便秘がひどくなってしまうことも。

赤ちゃんが下にさがって腸を圧迫することや、運動不足、出産が近いことに対する不安な気持ちなどが原因であると言われています。

眠気の原因は?

臨月になると、眠気などさまざまな体調の変化が現れることがわかりましたね。
このような体の変化はなぜ起こるのでしょう?

眠気がおこる原因は、まだはっきりとは解明されていません。
現段階で原因と考えられているものを紹介します。

貧血によるもの

血液中に含まれるヘモグロビンは、酸素と結びついて、全身へと運搬する役割を果たしています。
ヘモグロビン濃度が減少すると、運搬出来る酸素量が少なくなるためさまざまな症状が現れます。

眠気や体のだるさなどが起こるのは、脳や筋肉の酸素不足が原因です。
妊娠後期では、血液中のヘモグロビン濃度が10.5g /dl以下になると、鉄欠乏性貧血と診断されます。

もともと女性は貧血気味のことが多く、妊娠初期から貧血になる人が多くいます。

赤ちゃんの成長にともない、さらに多くの血液を必要とするため、治療を行ってもなかなか改善されにくいのが現状です。

赤ちゃんの成長が著しい妊娠中期から後期は、さらに多くの血液が必要となるうえ、出産時の出血に備えて血液量や成分が増加することも原因となるのです。

ホルモンの影響

エストロゲンは、妊娠初期から持続して分泌されるホルモンで、妊娠の維持には欠かすことのできないものです。

分泌量は、臨月になると出産に向けてさらに増加します。
このホルモンには、子宮を大きくする、子宮への血液量を増加させる働きがあります。

出産が近くなると、子宮頸管を柔らかく開きやすくするような働きも担っています。
さらにこのホルモンには、眠気を妨げるという働きもあります。

夜間に睡眠を妨げられると、ぐっすりと眠ることができず睡眠不足になってしまい、結果として日中に眠気を感じてしまいます。

体力の消耗

臨月になると、お腹がだいぶ大きくなりますね。
大きなお腹を支えることによって、心臓や肺などの臓器に負担がかかります。

妊婦さんが思っている以上に、体力を消耗するのです。
そのため、消耗した体力を回復し維持するために、自然と眠気が起こると言われています。

寝不足によるもの

胎動やお腹の圧迫感、トイレが近いなどにより、ぐっすりと眠ることができない日もあるでしょう。
また、臨月になり出産予定日が近づくにつれ、不安が増して寝つきが悪くなることも。

寝不足が続くと、日中に眠気を感じるのは自然なことですよね。

臨月の過ごし方

眠気を感じたら、体が発するサインに従い、横になって休むことが基本です。
睡眠不足が続くと、さらに体力を消耗し、風邪などの病気にかかりやすくなってしまう可能性もあります。

妊娠37週になると、赤ちゃんの体重が2500g以上になり、出産可能な時期になります。
臨月になったら、いつ陣痛が始まってもおかしくないため、お産に向けて心構えをし、体力を蓄えておく必要があります。

無理せず横になる

臨月には、さまざまなことが原因となって眠気が起こります。
眠気を感じたら、無理せず横になって目を閉じましょう。

時間がないときでも30分程度の仮眠が効果的であると言われています。
少し横になるだけでも、体も頭もすっきりとして体も軽く感じられますよ。

気分転換をする

お腹が大きいと動くのが億劫なものです。
しかし、医師から安静の指示がない限り、散歩など適度な運動はよいとされています。

散歩を行うことにより、気分転換、お産を進みやすくする、体重のコントロールなどさまざまな効果が期待できます。

また、臨月になると陣痛や出産に対して不安感と、赤ちゃんに会える期待感の両方の気持ちが入り混じり、ストレスを感じることもあるでしょう。

ストレスや眠気を解消したいときは、散歩がおすすめです。
景色を見ながらの散歩は、眠気やストレスの解消、出産に向けての体づくりに効果的です。

ただし、お腹の張りや下腹部痛があるときや疲れがたまっているときは、無理せず散歩をお休みしましょう。

眠気は心配いらない?

臨月に感じる強い眠気を、不安に思っていませんか?
眠気は、妊娠によって起こるホルモン分泌量の変化や、睡眠不足、貧血などが原因であると言われています。

出産後は、自然と眠気がなくなりますので心配する必要はありませんよ。

出産準備は済みましたか?

臨月を迎え、赤ちゃんに会える日が近づいてきましたね。
出産に向けての準備は整いましたか?

前駆陣痛が起こるなど、出産に向けて体の準備が始まる人もいます。
いつ本陣痛が始まってもいいように、必要なものを準備しておきましょう。

しかし眠気が強い場合は、それもままならないこともあるでしょう。
眠気の合間に少しずつ準備をする、家族に手伝ってもらうなど工夫しましょう。

まとめ

臨月になると眠気を感じる妊婦さんは、意外と多いものです。
眠気が強いと「体調が悪いのでは…」と不安を感じるかもしれません。

臨月におこる眠気は、ホルモンの分泌量の変化や、夜間十分な睡眠をとれないことが原因と考えられます。
眠気を感じたら、無理せず横になって休むようにしましょう。