新生児の様子と様々な特徴

新生児について

生まれたばかりの赤ちゃんはとても繊細で、体の機能はまだ未熟なところが多く、気をつけて接しなければなりません。新生児は言葉を喋ることができないので、体の様子をしっかり観察してやさしく接してあげましょう。

新生児の食事

新生児は2〜3時間おきにお腹が空くので、泣いたり口をパクパクしたりしておっぱいやミルクを欲しがります。新生児に昼夜の区別や生活リズムはありません。泣くたびにおっぱいやミルクをあげます。

 

生まれてすぐはまだうまく飲めないので、少し飲んだら疲れて寝てしまうこともあります。足の裏をくすぐったり、ほっぺたを刺激したりしてあげましょう。それでも起きない時はまた起きるまで寝かせてあげましょう。

 

生まれてすぐは飲む量も少ないですが、赤ちゃんもママも慣れてくるとだんだん増えていきます。母乳の場合は飲んだ量がわからないので、心配になることもあるかと思いますが、体重が増えているようであれば心配はいりません。体重が増えない時や元気がない時は一度病院に相談してみましょう。

 

機嫌が悪いのは母乳が足りていない場合だけではなく、不快な時や不安な時にも泣くことがあるので、赤ちゃんの様子を見て慎重に判断する必要があります。正確に知りたいときや不安な時は、赤ちゃん用スケールで、授乳前と授乳後に測定してみましょう。おしっこの回数も目安になるので数えてみましょう。6、7回程度していればほとんどの場合ちゃんと飲めています。

新生児の睡眠

新生児多くは1日のほとんどを眠って過ごします。2〜3時間寝てお腹がすいて起き、おっぱいやミルクを飲んで、また寝るというリズムです。たまに数時間起きてぼーっとしていたり、手足を動かしていることもあります。
睡眠の時間は赤ちゃんによって異なります。食事の時間以外は寝てばかりいる赤ちゃんもいれば、頻繁に起きて泣く赤ちゃんや、長時間おとなしく起きている子もいます。なかには生まれた時から夜はずっと寝ている赤ちゃんもいます。
体重が順調に増え、健康状態に異常がなければ心配はいりません。いろいろ試しても頻繁に起きて、泣いてばかりいると疲れてしまうかもしれませんが、ほとんどの場合大きくなるにつれ落ち着いてくるので、今は頑張って付き合ってあげましょう。
泣いてばかりいて体重が増えない時や、いつも機嫌が悪い時は一度病院で診てもらいましょう。
赤ちゃんを上手に寝かせる方法についてはこちら

新生児のおしっことうんち

新生児はおしっこをたくさんためておくことができないので、1日に10回程度おしっこをします。においもほとんどなく色も透明に近いです。月齢とともに膀胱の筋肉が発達し、おしっこの間隔が開くようになり、回数も減ってきます。おしっこは少なくても7〜8回くらいするのが望ましいので、少ない時は母乳やミルクが足りているか、夏場は室温が高すぎないかなど確認しましょう。

 

新生児のウンチは、生後2〜3日は胎便や羊水、腸の粘膜が混じった深緑色でタール状の便がでます。その後黄色や黄緑色の水っぽい便が出ます。赤ちゃんはまだ便をためることができないので、1日に何度もします。おっぱいやミルクを飲むと腸が刺激され、授乳のたびにウンチが出ることもあります。そのたびにおむつを替えお尻をきれいにしてあげましょう。お尻を拭くと腸が刺激され、オムツを替えてもすぐにウンチをしてしまうこともありますが、おむつがもったいないと思わずすぐに替えてあげましょう。不潔にしておくと赤ちゃんの肌は弱いので、すぐにおむつかぶれをおこしてしまいます。
母乳の赤ちゃんは便が緩い傾向にあり、ミルクの子は白いぶつぶつが混ざることがあります。
おむつの替え方についてはこちら

新生児の原始反射

赤ちゃんは自分の意思とは関係なく、刺激を与えると無意識に反射をします。

 

モロー反射
大きな音や体が急に後ろに倒れたりなどびっくりすると、両手を広げばんざいのような格好をします。寝ている時にモロー反射が出てびっくりしておお泣きすることもあります。
驚愕反射(きょうがくはんしゃ)
小さな物音にびっくりして泣きだします。
把握反射(はあくはんしゃ)
足の裏や手のひらを触ると握るしぐさをします。
吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)
唇に触ると口を開けおっぱいを吸うしぐさをします。
原始歩行様運動(げんしほこうよううんどう)
赤ちゃんの脇を持って立たせ、前に少し倒すと足が交互に前に出ます。

新生児の体の様子

皮膚

 

生まれてすぐから数日経つと、皮膚がむける”新生児落屑”が現れることがあります。少し浮いている皮膚がすべてむければ終わりますが、無理にむいたりせず自然にむけ落ちるのを待ちます。生後1ヶ月頃になるとぶつぶつができることや、カサカサしてくることがありますが、これは皮脂線が活発になるためです。
生まれて2〜3日たつと皮膚が黄色くなる黄疸が見られることがあります。 黄疸についてはこちら
新生児の皮膚はとても繊細です。おむつが汚れているとすぐに赤くただれたり、皮膚の間に汚れが詰まっていると赤くはれて膿んだりします。ですから、いつも清潔にしてあげる必要があります。沐浴の時はしわの間を丁寧に洗うようにしましょう。ただれや炎症が現れた時は、病院を受診し薬を処方してもらうか、市販している赤ちゃん用の塗布薬をつけてあげましょう。

 

視力

 

新生児の視力がどれほどあるのか詳しくはわかっていませんが、顔から30センチ離れた物を見つめるので、0.1〜0.01程度と言われています。遠くはよく見えず天井や遠くにあるものはぼんやりとしか見えていません。授乳するママの顔や顔を近づけてあやしている時にわかる程度です。物を目で追うこともまだほとんどできません。明るい方を向くことがあるので、向きぐせが気になるときは寝る方向を変えてあげましょう。

 

聴覚

 

赤ちゃんはお腹の中にいる時から音が聞こえています。妊娠中にくしゃみや外からの話しかけで、赤ちゃんの反応を感じたことがある人も多いと思います。ママの声を聞くと安心して眠ることもあるので、泣いている時は話しかけたり、歌を歌ったりしてあげると泣きやむこともあります。
寝ている時に大きな音がするとびっくりして起きることもあるので、寝ている時はできるだけ大きな音は出さない方がいいと思います。

 

髪の毛や産毛

 

髪の毛や産毛の量は赤ちゃんによって大きく異なります。生まれた時から髪の毛がふさふさと生えていて、眉毛もしっかり生えている子もいれば、髪の毛は薄く眉毛の全く生えていない子もいます。毛がたくさん生えている子は、背中にも濃い産毛が生えていることもあります。髪の毛の薄い子も月例とともに増えていきます。広いおでこを気にする人もいますが、ほとんどの場合だんだんと髪の毛が生え狭くなったり、前髪が伸びたりして気にならなくなります。

 

顔つき

 

赤ちゃんの顔は成長とともにどんどん変化していきます。両親とも二重なのに一重…、鼻が上がっている…、鼻がでかい、小さい…、など心配するママもいるますが、あまり心配し過ぎないようにしましょう。自分の新生児の頃の写真を見ても分かるように、今の自分とまったく違う顔をしている人も多いと思います。

 

体温、心拍、呼吸

 

赤ちゃんの体温は大人よりも高く37度前後あります。体温を調節する機能が未熟で気温に左右されやすいので、ママがしっかり管理してあげなくてはいけません。冬は寒くないようにと着せすぎていたり、夏はエアコンで冷え過ぎしまうことがあるので、体温を計ったり、体を触ったりして時々確かめてあげましょう。
心拍や呼吸は大人よりも早く回数は倍以上です。呼吸は胸の筋肉が未熟なので腹式呼吸です。

新生児の意思表示

赤ちゃんはまだ泣いたり、手足をピーンと伸ばしたり反り返ったりする事でしか、自分の意思を表現できません。自分の意思で笑うことや、自分の思い通りに体が動かせるのはまだ先です。赤ちゃんの口角が上がり笑顔になることがありますが、これは新生児微笑と言い本能で出るもので、お世話してくるママをひきつけたり、癒してくれます。

 

まだ泣くことでしか不快を訴えることができないので、泣いている時は「またか…」と放っておかず、お腹がすいていないか、熱はないか、寒くないかなど必ず確認しましょう。すべて異常がないのに泣きやまない時は抱っこをしてそっと揺らしてあげたり、背中をやさしくトントンと叩いたりして安心させてあげましょう。

 

ママがイライラしていたり無理やり寝かしつけようとするとその気持ちが赤ちゃんに伝わり、なかなか寝付けなかったりさらに激しく泣くことがあります。赤ちゃんを寝かしつけるときはイライラせず、心にゆとりを持って接するようにしましょう。赤ちゃんが一番安心できるのはママの抱っこなので、たくさん抱っこをしてあげましょう。

 

赤ちゃんが泣いているときに、何度も長時間ほったらかしにしてしまうと『サイレントベビー』という泣かない赤ちゃんになってしまうことがあります。サイレントベビーは一見手のかからない子に見えますが、心の中に不安がたまり、将来心の病気として表に現れるようになることがあります。赤ちゃんの心には、ママの愛情がとても大事な栄養となります。