赤ちゃんの便秘の症状や対処方法【看護師が解説】

3ヶ月男の子

毎日出ていた赤ちゃんの便が出ないと、「便秘になったのかな」と心配になりますよね。

大人と違って、赤ちゃんの便秘の場合は、病気が潜んでいる場合も考えられます。

親としては、頻繁におむつを確認したり、病気じゃないかと不安になったりするでしょう。

ただの便秘だったとしても、親としてはどうしたらいいのかと心配になりますよね。

ここでは、赤ちゃんの便秘の原因やおうちでできる便秘の解消方法、受診の目安などについて詳しくご説明しますね。

赤ちゃんの便秘とは

女性

普段の赤ちゃんの排便の様子と便秘の時は、どう違うのでしょうか。

便秘のとき、赤ちゃんはどんな様子をしているのかなどもお話しますね。

通常のお通じは?

通常、赤ちゃんの便は毎日数回出たり、1日1回だったり、個人差があります。

生後3ヶ月頃までは、水っぽいうんちが1日に何度もあります。

1日に数回の赤ちゃんもいれば、1日10回以上という赤ちゃんもいるんですよ。

母乳を飲んでいる赤ちゃんは、ミルクを飲んでいる赤ちゃんよりも、便が軟らかく、回数も多い傾向があります。

離乳食が始まる前の赤ちゃんであれば、毎日出ていなくても、水分を含んだべちょべちょうんちや軟らかいうんちが出ていれば大丈夫です。

赤ちゃんの便秘とは

便秘の判断は、「便が何日間出ていない」というだけではなく、機嫌よく過ごしているかどうかも大切です。

2−3日に1回の排便でも、食欲もあり、スムーズに便が出るなら、その赤ちゃんのペースだと思ってもいいでしょう。

便がスムーズに出なかったり、排便の時に痛みがあるようだと、ケアが必要なことがあります。

便が腸に長くとどまっていると、便の水分が吸収されて、硬い便になります。

いつもよりも水分が少ない便だと感じたら、水分を多めに与えてみてくださいね。

量は、月齢や個人差もあります。

少なくても、上記のように食欲があり、機嫌も良いなら様子を見ても良いでしょう。

便秘の時の赤ちゃんの様子

  • 機嫌が悪い・・・おなかが張っていて、苦しいのかもしれません。
  • おなかが張っている・・・胃からおなかにかけて、ぽっこりと膨らんでいると、便やガスが溜まっている可能性があります。何日も便が出ていないと、ガスもたまり、便の水分が吸収されて便が固くなってきます。
  • 下腹部が硬い
  • 排便の時に泣く、また苦しそうな表情をする
  • 食欲がない・・・便がつまっていると胃を圧迫するため、食欲が低下する可能性があります。
  • おう吐・・・母乳やミルクを飲んでも、便が出ていないと、吐いてしまうことがあります。

赤ちゃんの便秘の原因

赤ちゃんの便秘の原因には、様々なものがあります。

どんなものがあるのでしょうか。

ひとつづつ見ていきましょう。

母乳不足

低月齢で、母乳を飲んている赤ちゃんが、便秘で機嫌が悪く、体重が増えないなどの症状があるときには、母乳が不足している可能性があります。

ミルクが合わない

ミルクを与えている場合、そのミルクが赤ちゃんに合っていないために、便秘になることがあります。

赤ちゃんの月齢に合っているミルクかどうか確認しましょう。または、ミルクの銘柄を変えてみても良いでしょう。

食生活の変化

離乳食を与えている時期は、食生活の変化から腸内の環境が変わります。

それによって、便秘になる可能性があります。

水分や食事量の不足

離乳食を与えている時期に、水分や食事の量が少ないことや食事の内容によって、便秘になることがあります。

また、食物繊維の不足による便秘も考えられます。

病気がかくれていることも

腸重積やヒルシュスプルング病などの病気が原因となっている場合があります。

おう吐を伴ったり、激しく泣いたりする場合は、医師に相談しましょう。

おむつの当て方

おむつの当て方がきつすぎると、腸の動きを妨げるかもしれません。

おむつを当てて、おむつとおなかの間に指を入れて2本くらいすんなりと入る当て方だと大丈夫でしょう。

おむつやお尻ふきそのものが原因で、便秘を起こすということはありません。

でも、お尻がかぶれてしまうことはありますよ。

どちらにしても、敏感なあかちゃんのお尻の皮ふです。

不快にならないように、ケアしてあげましょう。

お家でできる便秘解消方法

3〜4ヶ月男の子

便秘になった場合に、おうちでできる便秘解消方法をご紹介します。

できそうなものから試してみてくださいね。

綿棒浣腸

綿棒浣腸は、病院でもよく教えてもらう方法で、新生児からできる方法です。

特別な薬を使わずにできる方法で、クセになることはありませんので、安心して下さいね。

やり方は、綿棒の滑りを良くするために、綿棒の先にベビーオイルやワセリンを含ませて、肛門に入れて円を描くように優しく刺激します。

ここで注意することは、綿棒の綿がついている根本を持つことです。

こうして、綿棒を短かく持たないと、赤ちゃんが動いたときに、綿棒が肛門の奥まで入ってしまって、危険だからです。

綿がついている部分を肛門に入れてみましょう。

綿棒の先に便の色がつくようなら、そこまで便が降りてきている証拠です。

怖くてできないという方は、無理をせずに受診した時にコツを教えてもらって、次の便秘のときに備えておくといいですよ。

おなかの時計回りマッサージ

赤ちゃんのおへそを中心として、おなか全体を時計回りにマッサージしてあげましょう。

皮ふをなでるだけだとくすぐったいだけですので、赤ちゃんの様子を見ながら、おなかに軽い圧迫を加えてみてください。

程よい圧迫が赤ちゃんの腸を刺激して、便が出るかもしれません。

お風呂で温まった後にすると効果的ですよ。

これは、新生児でもできる対処方法です。

肛門周囲のマッサージ

肛門の周りを指のはらで、優しくなでたり軽く押してみたりすることも良いでしょう。

これも、新生児でもできる対処方法です。

両足の運動

膝の曲げ伸ばしをしたり、自転車こぎの運動をすると腸への良い刺激を与えるとされています。

膝の曲げ伸ばしは、赤ちゃんの足首を持って、膝をおなかにつけるようにして、曲げてあげます。

その後、まっすぐ伸ばしてあげるという動作を繰り返します。

おなかだけでなく、足の運動としても気持ち良さそうにすることでしょう。

歌を歌ったり、「いち、に、さん」と掛け声をかけてあげると喜びますよ。

これは、新生児からでもできる対処方法です。

水分を充分に与える

便秘になるということは、水分が足りていない可能性があります。

離乳食が始まっていなければ、母乳やミルクを十分に与えてみて下さい。

離乳食が始まっていれば、こまめに水分が摂れるように工夫してみて下さい。

食事に具だくさんのスープを取り入れてもいいですね。

食物繊維を含む食べ物を与える

離乳食が始まっていれば、月齢に合わせて、食物繊維が含まれる食品を与えてみましょう。

食物繊維を多く含む食べ物は、きなこ、さつまいも、バナナ、りんごなどです。

これらを、すりつぶしたり、ヨーグルトに混ぜたりして簡単に利用できます。

牛乳アレルギーの心配がない赤ちゃんは、離乳食を食べ始めてしばらくすると、プレーンヨーグルトが食べられます。

赤ちゃんを腹ばいにしてみる

上半身を起こすことができる赤ちゃんには、腹ばいにするとおなかへのいい刺激になります。

ただし、腹ばいにしている間は、目を離さないようにして下さいね。

腹ばいにして、赤ちゃんの機嫌が悪くなったりつらくなったりするようであれば、無理をしないで下さい。

「頑張ったね」と褒めてあげましょう。

生活リズムを整える

授乳や離乳食はおおよその時間を決めて与えたり、朝起きる時間や夜寝る時間をある程度同じにする。

月齢の低い赤ちゃんは、スケジュール通りに食事をしたり眠ったりするのは難しいことがありますので、「できるかな・・・」と試してみるつもりでやってみてくださいね。

ある程度の生活リズムを整えていくようにするといいですが、決して無理はしないようにしましょう。

お医者さんへ受診診断の目安

3ヶ月健診

赤ちゃんは、腸が発達するにつれて、数カ月に1回ほど便秘になることがあります。

数日間、排便がなくても機嫌がいい、よく飲んで(よく食べて)元気にしているようであれば、慌てて病院に行く必要はありません。

便秘が気になるときには、まずおうちでできる便秘の解消方法などを試してみて下さい。

でも、便秘の状態は、やっぱり親としては気になるものですよね。

便秘に加えて、下記のような症状があれば、受診が必要だと考えてください。

ただ、下記のような症状がなくても、心配で仕方がないという方は、受診してもいいのです。

医師に診てもらって、問題なければ安心ですよね。

ぐったりしている

母乳やミルクの飲みが悪く、活気がなくて、ぐったりしているときには心配です。

その他の症状がないかどうかも確認して受診しましょう。

激しく泣き続ける

便秘以外の病気の可能性も考えられます。

おなかが張ってつらいのかもしれません。

どこか痛いのかも知れません。

お尻が切れていないかどうか、おなかがパンパンに張っていないかどうかなどを確認して、受診しましょう。

発熱やおう吐がある

便秘に加えて、38度以上の熱がある場合は、受診の目安です。

それ以下の熱でも、便秘の他におう吐やその他の気になる症状がある場合は、受診しましょう。

排便時の不快感がひどい(泣く)

排便のときに、泣くなどの不快感を示すときも受診の目安です。

肛門が切れていないかどうかも確認できるといいですね。

血便が出る

腸閉塞などの病気も考えられます。

血便がついたおむつを持って行ったり、写真に撮ったりして、医師が確認できるようにしておくと、診断の助けになりますよ。

血便があるときには、受診しましょう。

産まれた直後から便秘の症状が続いている

ヒルシュスプルング病(直腸や肛門の神経節細胞が欠如している病気)などの病気が、潜んでいる場合もあります。

気になるときには受診してくださいね。

便秘になりにくい習慣

4ヶ月男の子

便秘になりにくい生活習慣などをご紹介しましょう。

無理強いすることなく、様子を見ながらやってみてくださいね。

生活リズムを整える

起きる時間や寝る時間をある程度決めて、それに合わせた環境を整えてあげましょう。

赤ちゃんの生活リズムをきっちりと決めるのは、難しいものです。

おおまかな時間で大丈夫です。

お出かけすると、いつもの生活リズムが狂うことがありますが、それは仕方のないことです。

無理強いすることなく、赤ちゃんが心地よく過ごせるといいですね。

月齢に合った食事を与える

月齢にあったミルクや食事をあげましょう。

特に離乳食は、本の通りに進めていても、この赤ちゃんにはまだ早すぎたり、合わなかったりすることもあります。

赤ちゃんの食欲、食べっぷり、吐き気やおう吐があるかどうか、機嫌、睡眠、排泄の状態など、全体的な観察をして進めていきましょう。

あまり早い段階の離乳食を与えると、便秘になることがあります。

調子が悪いときは、離乳食の進み方は、行きつ戻りつしながらでもいいのですよ。

離乳食の進め方を確認し、工夫しましょう。

水分を充分に与える

水分が足りていないときにも、便秘になることがあります。

離乳食をよく食べるようになると、母乳やミルクの量が少しずつ減ってきます。

食事と一緒に飲む水やお茶の量を確認しましょう。

食事にスープを取り入れてもいいですね。

赤ちゃんが安全に動けるように環境を整える

ある程度の運動も大切です。

寝返りやはいはいができなくても、足を活発に動かせるように、洋服を工夫すると良いでしょう。

あまり厚着にすると、動きにくくなります。

寝返りやはいはいなど、自分である程度動ける赤ちゃんであれば、危険がないように、好きなように動ける環境を作ってあげましょう。

立ったり歩いたりできる赤ちゃんには、音楽を聞かせて、自分で動いたり踊ったりできる環境もいいかもしれません。

部屋の温度環境を整える

身体が冷えると、腸の動きが悪くことがあります。

暑くて汗をかくと、水分不足になる可能性があります。

温度調節にも注意してみましょう。

赤ちゃんの手足の先を触って、冷たくないかどうか、首や脇、おむつが当たっている場所などに汗をかいていないかどうかを確認してみてくださいね。

まとめ

赤ちゃんの便秘について、詳しく説明しました。

便秘の原因は、水分不足や食事の変化に伴うものなど、様々な原因があります。

おうちでできる便秘解消方法も色々とご紹介しました。

できるものから試してみて下さい。

便秘に加えて赤ちゃんの機嫌が悪かったり、ぐったりしていたり、心配だと思う症状があれば、受診をおすすめします。

気軽に相談できる病院や医師がいるといいですね。

普段からも水分を充分に与えたり、安全に動けるようにしてあげたりと、生活環境を整えていくことも意識してみてくださいね。