妊娠10週の胎児の体重や母体の様子【看護師が解説】

妊娠10週になると、つわりが落ち着いてくる方や、まだまだ毎日つらい方もいらっしゃって、経過は様々です。

多くの方は母子健康手帳をもらって必要事項を記入し、妊婦健診の欄には、健診結果が書かれていますね。

それを見ながら、おなかに赤ちゃんがいることを実感しているのではないでしょうか。

今、赤ちゃんがどんな状態なのか、気になりますよね。

ここでは、妊娠10週のママと赤ちゃんの様子、注意点などをお話します。

ぜひ、参考にしてくださいね。

妊娠10週目母体の変化

妊娠 つわり

妊娠10週は、妊娠3ヶ月の3週目です。

この時期は、出生前診断の説明や妊娠初期の血液検査を行う時期です。

妊娠10週のお腹の様子をご説明しましょう。

お腹の様子

この時期には、子宮の大きさは、握りこぶしくらいの大きさになっています。

お腹がぽっこり出てきたなと感じる方もいらっしゃるでしょう。

反対に、あまり変化を感じない方もいらっしゃるかもしれません。

お腹のふくらみには、個人差がありますので、あまり神経質にならないようにしましょう。

つわり

つわりは、何の症状もない方や

  • 「吐きづわり」
  • 「食べづわり」
  • 「吐きづわりと食べづわりの混合型」

など、その症状には個人差があります。

10週を目安に、症状が落ち着いてくる方も多いです。

でも、まだまだ症状が続いていることもあります。

眠気やだるさもつわりの一種です。

つわりのときは、「食べられるものを、いつでも、食べたいだけ食べていい」のです。

あまり動けなくても、赤ちゃんと一緒に休んでいると思って、ゆっくりとして下さい。

仕事がある方も、あまり無理をせずに必要なときには休んでくださいね。

つわりの症状は、いつかは終わりますので、ママが楽なように過ごせるといいですね。

胎動

「妊娠10週目の胎児の様子」にありましたが、こちらに移動したほうが自然だと思います。

胎動を感じる時期には個人差があります。

一般的には、妊娠18−22週頃とされていますので、この時期には胎動は感じません。

この時期の妊婦健診は、数週間毎ですので、胎動がないと赤ちゃんが元気かどうか不安になりますよね。

心配な時には、病院に相談して超音波検査をしてもらうと、赤ちゃんの様子がわかって安心しますよ。

妊娠10週目胎児の様子

妊娠10週目の赤ちゃんの様子をお伝えします。

エコーでの様子

妊娠10週頃になると、頭殿長(頭からお尻までの長さ)は、2cmを超えてきます。

また、赤ちゃんの心臓ができあがります。

超音波検査で、赤ちゃんの手足の運動が観察できる始める頃です。

妊婦健診では、元気に動く姿が見られるかもしれませんね。

また、歯や目、耳、胃や腸も作られ始めており、お腹の外で生きるための準備が着々と進められています。

この時期には、赤ちゃんの首が動かないため、頭殿長(頭からお尻までの長さ)に誤差が少ないので、予定日の確認に適している時期とされています。

最終月経と赤ちゃんの頭殿長を参考に、予定日(40週0日)の最終決定がされることが多いです。

もしかしたら、初診のときの予定日と数日違うかもしれませんが、心配はいりませんよ。

予定日が決まったら、さっそく手帳に書き込んでみてはいかがでしょうか。

赤ちゃんの誕生を楽しみに待ているといいですね。

ドップラー心音

「妊娠10週の母体の変化」の項目にありましたが、こちらに移動した方が自然だと思います。

この頃には、赤ちゃんの心臓がほぼできあがります。

心拍は、最も早くなる頃で、1分間に170−180回程になります。

妊婦健診で超音波検査をするときに、赤ちゃんの心音を聞こえると、その速さにびっくりする方が多いです。

この後は、だんだんとゆっくりになり、1分間に150−160回程になってきます。

8~11週目の注意点

女性

流産は、妊娠12週までに起こりやすく、その多くが8−10週までに起こるといわれています。(参考文献3)

流産の症状は、下記のとおりですが、症状がないまま流産になることもあります。

この時期の流産の多くは、胎児側に原因があるとされています。

出血

出血があったら、念の為にかかりつけの病院に連絡をしましょう。

色は、赤色や茶色、ピンク色など様々です。

「ショーツに付いていた」「拭いたらティッシュに付いた」「おりものに混じってピンク色のような感じだった」など量も色々です。

腹痛

妊娠初期には、生理痛のようなお腹の痛みや違和感があるかもしれません。

あまりにもひどいときには、病院に連絡しましょう。

また、出血と同時にお腹の痛みや違和感があるとあまり良くありませんので、早めに対処しましょう。

安静

医師に安静を指示された場合、そのとおりにして休みましょう。

仕事をしている場合は、診断書や母性健康管理指導事項連絡カードを書いてもらうといいですね。

指導内容に応じて、事業主は適切な措置を取る義務があります。

厚生労働省 「母性健康管理指導事項連絡カードの活用方法について」

今後に向けての準備

これからのマタニティライフのために、この時期の心得や準備しておくと良いことを挙げましたので、参考にしてくださいね。

食べ過ぎに注意

つわりが終わった途端に、食べ物がおいしく感じて、食べすぎてしまうことがあります。

一気に食べずに、適量を考えましょう。

参考になる厚生労働省のサイトをご紹介します。

1日の食事摂取量と食事のバランスが取れているかがわかります。

[厚生労働省「妊産婦食事バランスガイド」]

無理をしないこと

妊娠は、病気ではありませんが、限りなく病気に近い状態だとされています。

身体が元気でも無理をしないようにしましょう。

妊娠中は、免疫力が弱っていますので、体調を崩したり、なかなか良くならなかったりすることもあります。

何の症状がなくても、手洗いとうがいを習慣にできるといいですね。

過度に心配する必要はありませんが、決して無理をしないようにしましょう。

マタニティ用品のチェック

下着や洋服は、締め付けのないものを選ぶと良いでしょう。

季節によって選ぶものが違ってきますが、下着など基本的なものは、どんなものがあるのかチェックし始めてもいいかもしれませんね。

乳房は、サイズが変わる方も多いので、あまり早い時期に買わないようにしましょう。

出産場所の選定

里帰り出産をするのかしないのか、どこの施設で出産するのかなど、考え始めておいても良い時期です。

つわりの様子を見ながら、調べ始めるといいですね。

施設によってそれぞれの特徴がありますし、分娩予約が早く締め切られてしまうこともあります。

地域の両親学級のスケジュールを確認

出産する施設でも両親学級をしていることも多いでしょう。

地域でも共働き夫婦のために、土曜日に両親学級を設定しているところがあります。

パパが、育児に関する知識や実技を学ぶ貴重な時間です。

夫婦で参加できるといいですね。

まとめ

妊娠10週のママと赤ちゃんの様子や、この時期の注意点などをお話しました。

まだ胎動がないだけに、赤ちゃんがどんな状態なのか、元気でいるのかなど、不安に思うことも多いでしょう。

不安に思ったら、かかりつけの病院に相談してみましょう。

定期の妊婦健診でなくても、診てくれることがありますよ。

まだまだ不安定な時期が続きます。

みなさんの不安が少しでもやわらぎ、赤ちゃんと心安らかに過ごせますように。

参考文献

  1. 厚生労働省 「母性健康管理指導事項連絡カードの活用方法について」
  2. 厚生労働省「妊産婦食事バランスガイド」
  3. メジカルビュー社『プリンシプル 産科婦人科学2 産科編』p.295