赤ちゃんはいつから歯磨きする?正しいやり方、回数など【歯医者が解説】

1歳女の子 歯磨き

赤ちゃんも、歯は生えています。
大人は、食べたら歯を磨きます。赤ちゃんも食事をします。

食べた後は歯と歯の間や歯の表面に食べ物が残っていることがあり、そのままでいるとむし歯になってしまいますので、やはり大人と同じく歯みがきが必要です。

それでは、赤ちゃんの歯みがきは、いつ頃からした方がいいのでしょうか。
赤ちゃんの歯みがきについて、わかりやすく説明します。

歯みがきはいつからしたほうがいいの?

0歳11ヶ月 歯

基本的には歯が生え始めたら、歯みがきを始め、食事をしたら歯を磨くものなんだというふうに習慣付けるようにして下さい。

けれども、いきなり歯ブラシを入れ、歯みがきが出来るわけではありません

まずは、赤ちゃんを仰向けにして、親御さんの膝の上に頭を乗せて、お口をあ〜んとあけてお口の中をよくみてあげることからはじめましょう。

歯みがきは、仰向けの姿勢で寝かせておいた方が、お口の中がよく見えるのでしやすいです。
ですので、この姿勢になれさせることを目指すといいでしょう。

赤ちゃんの歯みがきってどうするの?

1歳 歯磨き

はじめは

はじめのうちは、お口の中に指を入れられるだけでも嫌がりますので、いきなり歯ブラシを入れる必要はありません。

嫌な思いが残ると、歯みがきの習慣化の障害になってしまうからです。

はじめのうちは、歯の表面についた汚れを綿棒やガーゼで優しく拭ってあげる程度で十分です。

綿棒は、歯みがき用にフッ素がついた綿棒等が販売されていますが、特別にそんな綿棒を使わなくても、普通の綿棒で十分です。ガーゼもおなじです。

慣れてきたら

綿棒やガーゼで歯を拭うことに慣れてきたら、次は歯ブラシです。

指サックの先がブラシになっているものもあり、いきなり歯ブラシで歯を磨くことに不安があるときは、指サックタイプの歯ブラシでも構いません。

もちろん、赤ちゃん用の歯ブラシを嫌がらなければ、最初から赤ちゃん用の歯ブラシで大丈夫です。
まずは歯ブラシでごしごし磨くのではなく、乳歯の表面を数回こすってみることから練習をはじめて下さい。

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2018.03.29

歯みがきの仕方

歯ブラシをお口に入れたり、歯の表面をこすることを嫌がらなくなれば、それが慣れてきたというサインです。

まず、赤ちゃんを膝の上に仰向けに寝かせてください。そして唇を優しくめくって歯をみながら歯を1本1本磨きましょう。

歯ブラシは鉛筆を持つような持ち方で、強い力をかけず、優しくこするように磨くのがポイントです。
歯みがきにかける時間は、歯1本あたり4〜5秒程度かければ十分でしょう。時間をかけ過ぎて嫌がらないように注意してください。

歯ぐきに歯ブラシの毛先を当てると痛がることがあります。毛先は歯だけに当てるよう気をつけてください。
乳歯は、永久歯と異なり、歯と歯の間が広いことが多いです。鶏肉などが歯と歯の間に挟まっていることは珍しくありません。

歯と歯の間に挟まったものがとりにくいなら、乳歯用のデンタルフロスを併用するといいでしょう。よくとれますよ。

歯みがきの回数

歯みがきの回数は、基本は食べた回数だけしましょう。
けれど、最初から毎食後歯みがきが出来るわけではありません。まずは機嫌のいいときだけでも構いません。

あくまでも歯みがきに慣れるということが大切です。嫌がってしまうと次が続かなくなってしまいます。
慣れてくるのを待ち、回数を少しずつ増やしていってください。

そして、歯みがきが上手にできたら、しっかりほめてあげてくださいね。

歯みがき剤は?

歯ブラシに慣れてきたら、歯みがき剤を使うかどうかで迷うと思います。

結論から言うと、無理につける必要はありませんが、歯みがき剤にはむし歯を予防するためにフッ素が配合されているので、むし歯予防の点からみると、使う方が効果的です。

赤ちゃんでも使いやすい泡状のものやジェル状の歯みがき剤が発売されています。

泡状のものは、すすぎが簡単なのでうがいが苦手な乳児でも使いやすい上に、きめ細かな泡がお口全体のすみずみにまで広がるという特徴があります。

ジェル状の歯みがき剤は、乳児が使いやすいように、フッ化物濃度を500ppmFに抑えたタイプがあります。
安全性も高く、ジェルなのでお口の中全体に広がりやすいです。

このように、歯みがき剤といってもいろいろなタイプがあります。
味の好みもありますから、使いやすいものをお使いになるといいでしょう。

もし、迷う場合は、歯医者で相談してみましょう。

歯みがきの注意点

1歳女の子 歯磨き

歯ブラシを噛んでも見守りましょう

歯ブラシを噛んで、すぐにダメにしてしまうことがあります。
けれど、叱らずに仕方がないと考えてください。それほど長い間歯ブラシを噛み続けることはありません。

多くの場合、一過性です。
そんなときは、歯ブラシを子供用と仕上げ磨き用にわけるといいでしょう。

寝る前だけでもきちんとしてください

唾液の量は、1日のうちで増減しており、一般的に寝ている間は減少します。
唾液には、お口の汚れを洗い流したり、むし歯を防いだりする働きがあります。

寝ている間は唾液の量が少なくなるので、こうした働きも低下してしまいます。
言い方を変えれば、寝ている間は、むし歯になりやすくなるといえます。

したがって、少なくとも寝る前だけでも、歯を磨くようにはしてください。

歯みがき粉を飲んでも大丈夫

歯みがき粉には、フッ化物や研磨剤、潤滑剤、甘味料などが入っています。
けれども、通常の使用量であれば飲んでも心配ありません。

歯ブラシをくわえて歩かない

赤ちゃんはよちよち歩きですが、これはまだしっかりと安定して歩くことが出来ないからでもあり、実際よく転倒します。

赤ちゃんの頭は大人と比べるとずっと小さく、脳の底とお口がとても近いという解剖学的な特徴があります。
歯ブラシをくわえて転倒すれば、場合によっては上顎の薄い骨を突き破って脳にハブ止しが刺さってしまうおそれがあります。

自分で歯ブラシを持って歯を磨くときは、安全のために立ち上がらない、きちんと座るということを守ってください。

歯に白い模様がついてきたら・・・。

乳歯は元々永久歯以上に白いのですが、その表面にさらに白い模様がついてくることがあります。
これは、脱灰とよばれる状態で、いわゆるむし歯の初期段階です。

脱灰という状態であれば、削って治す必要はありません。
歯みがきをていねいに行なうことと、フッ化物を使ったりすれば、再石灰化して元の状態に戻ることが期待できるからです。

なお、この状態がさらに進行すると白色が茶色に変色し、歯に穴が開いてきます。つまり、むし歯となります。

まとめ

赤ちゃんも、乳歯が生えてきたら歯は磨きましょう。

最初から歯ブラシでいきなり磨くのではなく、まずはガーゼや綿棒でお口の汚れを取ることに慣れてもらうことから始めて下さい。
そして慣れてきたら、赤ちゃん用の歯ブラシで歯をこするようにして磨きましょう。

あくまでも歯みがきを嫌うことがないように、習慣付けることを目的に頑張ってください。
そして、歯みがきに伴う事故は避けたいものです。

歯みがきに伴う事故として代表的なものは、歯ブラシを口にくわえたまま歩いて転倒するというものです。
上顎に歯ブラシが刺さると脳に刺さりかねないのでとても危険です。

決して歯ブラシをくわえたままで歩かないようにさせてください。
歯みがきをするときはきちんと座るという習慣も身につけさせてください。